すっかり年の瀬。仕事納めの日に頑張りすぎて自律神経が狂い体調を崩して予定も崩れたオタクこと私ですが、2025年に行ったライブの感想を書き綴っていこうと思います。今回はTHE BAWDIES以外のライブについてまとめています。ではどうぞ♡
- 2025/01/12 Ginger Root SHINBANGUMI JAPAN TOUR 2025 in BLUE LIVE HIROSHIMA
- 2025/02/16 菊地成孔 ペペ・トルメント・アスカラール公演 コンサート2025「天使乃恥部」in 神戸朝日ホール
- 2025/04/06 ZAZEN BOYS YEBISU YA PRO 10周年企画 ZAZEN BOYS ワンマンLIVE「でえれ~!!Vol.7」in 岡山YEBISU YA PRO
- 2025/10/03 ゆっきゅん30th ANNYVERSARY LIVEいつでも会えるよ追加公演ツアー in 岡山YEBISU YA PRO
- まとめ:ライブの感想を通した気付き
2025/01/12 Ginger Root SHINBANGUMI JAPAN TOUR 2025 in BLUE LIVE HIROSHIMA

前回のGinger Root来日ツアー大阪公演におどおどしながら出かけて行った記憶もまだ新しいはずなのに、気付けばもう2年が過ぎ去っていた。会場であるBLUE LIVEには今回初めて訪れたんだけど、クロークが設置されたエントランスのような部分を抜けると、ババーン!とオレンジ色に反射した海が広がっていた。その広大な景色に見とれて、一旦クロークを素通りし、海の写真を撮ったのは良い思い出。暖かい季節であれば、揺れる水面を眺めつつ海風に吹かれながら開場を待つのも、気持ちがよさそうだなと思った。
オープニングアクトのライブを経て、十番テレビ社長の映像が流れ、ライブがスタート。今回のライブで1番印象に残ってるのは「Only You」。なぜなら、終盤のサビの掛け合い部分である「O-N-L-Y, Only You」「Come on,baby」を会場右チーム、左チームに分かれて歌うというレクリエーション(?)があったから。マイクを通さない状態で、「声出せ!」って日本語で煽ってくるキャメロンに笑ってしまった。広島の会場は恥ずかしがり屋さんが多かったのか、キャメロンからの採点は70点でした。
新アルバムのツアーだし期待してなかったんだけど、「Over the Hill」をやってくれたのが超嬉しかった。音も、メロディの動きも、テンポ感も大好き。「Loneliness」は中継の希美子ちゃんが歌ってくれているような演出が面白かった。そして、当たり前のように「Loretta」もやってくれたんだけど、キャメロンが「この曲ばっかりやってる」(Ginger Rootといえばこの曲感があるから的な意味合い)と話していたのが、大変素直でよろしいなと思いました。
アンコールでは細野晴臣「スポーツメン」のカバーを聞かせてくれた。サビの「I’ll be a sportsman」を耳にしたとき、「あれ、私この曲聴いたことあるな……?あ〜!Kimonosだ!」とシナプスがバチッと繋がったんですけど、実はそれもカバーで原曲は細野晴臣さんだってこと、この度初めて知りました。Ginger Rootの演奏には彼らなりの良さがあって、聞けて嬉しかった。
ライブ全体を通して思ったのは、キャメロン自身が製作してYoutubeで公開もしている映像を積極的に使って演出をしているのが素敵だなということ。元韓国アイドルオタクの私の中に「コンサートでは初出しVCRを使ってオタクの気を引くもの」という考えが定着しすぎていたことに気付くきっかけとなり、勝手に反省をした。なんでもかんでも新しいものを見せることが良いわけでもないし、自分の作品を大切にしているという点でキャメロンは素晴らしいと思う。それに映像作品からの流れで楽曲に行くことができるのは、作品を物語仕立てで作成しているキャメロンだからできることだよね。自分が作った物語を大切にしている姿勢がとても好き。
そして、Ginger Rootのライブを語る上で欠かせないのが、ステージ上を縦横無尽に動くカメラマンの存在。彼のおかげで言語の壁を突破した笑いが生まれていると思う。客席を映すことでお客さんも参加している雰囲気や一体感が出ていたし、全体で作り上げたライブ感があった。演奏面はバッチバチにカッコいいメンバーのお茶目なところも映し出してくれるおかげで、親しみやすく和やかな雰囲気が醸し出されていたように思う。
キャメロンにはずっと楽しく作品を作り続けてほしいなってライブを見ながら思った。キャメロンが日本のカルチャーを好きでいてくれて、聴衆である私たちを愛してくれていることをとても嬉しく思うよ。またライブしにきてね。
2025/02/16 菊地成孔 ペペ・トルメント・アスカラール公演 コンサート2025「天使乃恥部」in 神戸朝日ホール

今年はどんな年にしたいかなってふと考えていた1月。「憧れの大人の空気を感じにいく2025年にするの良いかも」なんて考えていた折、菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールが神戸で公演すると知り、速攻でチケットをゲットしました。成孔オッパ(成孔オッパ)は私の思うカッコイイ大人の1人なので、これは良い機会に恵まれたと思ったわけです。
運が良いことに、なんと今回は2列目に座ってプロの皆さんの迫力ある演奏を見ることができました。序盤に披露された大好きな「京マチ子の夜」。サックスの音が入るあたりで涙が零れてしまい、自分でも困惑した。演奏を聴いて感極まって涙腺が震えることは今までにも何度かあったけれど、演奏を聴いて自然と涙が出て止まらなくなったのは今回が初めてだった。楽曲に付随する切ない恋のエピソードがあるわけでもなく、涙の理由が自分でも本当によくわからなくて、どうにか誤魔化そうとしていた自分がいた。けれど、今になって思うのは、涙に理由なんていらないでしょ、ってことですね。むしろ、美しい音楽を聴いて、その迫力に涙を流せる感性を持っている自分のことを誇ってもいいのではないか、とすら思う。
「色悪」のカッコ良さはマジで異常だった。ラテンのリズミカルさとストリングスとピアノのドラマチックな音色、そこに相手の傷や弱さに魅力を感じ引き込まれていく女性の描写が合わさる菊地さんの歌唱、カッコよすぎィ!女性主導の恋物語の印象だけど、根幹にある感情は祈りに近い気がしている。本編最後の「天使乃恥部」は聴き込んでいたこともあり、穏やかに聴き入っていた。「あなたが泣いている夢の中にしか存在しない湖畔の別荘で 知らない人と恋をしてる」という歌詞が印象的で好き。フロイトやユングに触れてから、夢を見た日にはAIの力を借りて夢分析をするのが日課になっているので、夢の描写に惹かれるというのもひとつの理由ではある。夢は自己を分析する対象になり得るけど、夢を見ている時間は意識や自覚、現実から切り離される。夢は無意識とやすらぎの時間だと、感じさせてくれるような楽曲だなと思っている。後半の「粋な夜電波」を思い出させる菊地さんのナレーションは心地よくて、気持ちが落ち着く。眠るのが苦手な私だけど、前向きに夢を見る時間を選ばせてくれるような音色に救われている。
曲間には菊地さんがたくさんお話しをしてくださって、会場で笑いが起きていたんだけれども、私にはその笑いが発生する理由がわからないこともあったりして、教養不足……!と悔しい気持ちになった。公演の数日後に菊地さん著のエッセイ集「スペインの宇宙食」を読んでみたけれど、生きてきた環境が違いすぎるからなのか、知らない世界が広がり続けていて、ほぇ〜……と思っていたら読み終わっていた。世界、広すぎる。
生のストリングス、アコーディオン、そしてハープまで揃っているこの贅沢な演奏を会場で直に浴びることができたのは、とっても貴重な経験だった。座って静かに耳を傾けるタイプのコンサートに行く機会、今までにほぼなかったから。ゆえに、昨年cicada@兵庫で悩み抜いたのと同じように、今回の公演でも何を着ていけばいいのだろうかと悩むことになった。事前に「ドレスコードはない」っていう優しいアナウンスを目にしていた気がするけれど、そうは言っても小心者は浮かない格好で行きたいと考えてしまう。悩んだ挙句に無難そうな服装で朝日ホールに向かったのだけど、会場ですれ違うお姉さま方が悉くオシャレな出で立ちでいらっしゃるのを見て、「こういうときほど攻めの姿勢でオシャレした方が絶対自分の気分上がるんですよね、そうですよね、オタク理解しました!」って学ばせてもらった。このときに学んだことは、後のTHE BAWDIESのライブに活かされることになる。菊地さん、ペペ・トルメント・アスカラールの皆さん、そして、会場にいた菊地さんを慕う人々のように、カッコいい大人に私もなりたいなと思った日でした。
2025/04/06 ZAZEN BOYS YEBISU YA PRO 10周年企画 ZAZEN BOYS ワンマンLIVE「でえれ~!!Vol.7」in 岡山YEBISU YA PRO
ライブの広告を見て「そういえばZAZENのライブって見たことないかも」と思い立ち、軽い気持ちで見に行ったZAZEN BOYS。
「Honnoji」はきっとクライマックスでくるんだろうなと予想してたけど、それに反して序盤にきてテンション爆上がり。「Himitsu girls top secret」も当時よく聞いてたから聞けて嬉しかった。相変わらず拍の取り方がわからない。個人的に刺さったのは 「HARD LIQUEUR」。展開が変わってテンポが少し落ち着く部分が妙に刺さって、唇を噛んでしまった。照明がピンク色だったこともあって、どことなく官能を感じさせる……とか思っていたのは私だけな気がするんだけど、そう感じてしまったのだからしょうがないということにしてほしい。卓さんの新曲をライブ会場で聞いたときに、この「HARD LIQUEUR」のことを思い出していたんだけど、2曲が似ているわけではないんだよね。何が想起させたのかは正直よくわからないまま今に至る。
ZAZENの楽曲は変拍子が多いから「どの楽器に沿ってリズムを取ると心地いいか」というのを意識しながら音に揺れていると、すごく気持ちが良かった。主にドラムのリズムに合わせがちではあったんだけど、ときにはギターのリズムにあわせたり、歌のメロディで揺れてみたり、ベースの音を追ったり、色んなルートを辿ってみることに面白さを感じた。差し込まれるブレイク(向井さんの意図的なものも含む)によってアンサンブルの臨場感があったし、掛け声で間合いを取るのがカッコよかった。あと、吉兼さんから滲み出る色気に惹かれてしまった。積み重ねた経験による熟達した技、その年輪が色気になって放出されているような気がしてたんですけど、にわかによる戯言なんで忘れてください。
お客さんも大人な方々が多くて、大人の遊び場に混ぜてもらったような高揚感があって楽しかった。かく言う私も良い大人なんだけど、精神年齢が中学生のままなので、ときどき大人の遊び場に混ぜてもらって大人になっていきたいと思う。
2025/10/03 ゆっきゅん30th ANNYVERSARY LIVEいつでも会えるよ追加公演ツアー in 岡山YEBISU YA PRO

岡山が生んだDIVAの外旋ライブという記念すべき宴を見届けたいと思い、ドキドキしながら見に行った。ゆっきゅんのライブという認識でチケットを取っていて、ラブドラゴンズについての知識がないまま現場に行ってしまった不勉強なオタクなのだけど、ラブドラゴンズのメンバーを「私の大切なおともだちです」と紹介してくれたゆっきゅんの姿にほっこりした。ゆっきゅんが喋っている様子は特にY2K新書で聞いていたけど、ステージ上でMCをしているゆっきゅんの話し方はポッドキャストのときとはまた雰囲気が違っていて、かわいらしかった。あの話し方に憧れちゃう私がいる……そしてゆっきゅんのMC面白いから余計ズルいのね!地元岡山を意識した話もたくさんしてくれて、その中でも某音楽番組で岡山出身のアーティストたちが某ドラッグストアの歌を歌っていたことを受けて、「私もザグザグの歌、歌えるのに!」って言ってたの、めっちゃ面白かった。
ゆっきゅんのライブは動きの美しさと、フロアに向ける眼差しがとても印象的だった。細部にまで行き届いた美学が素晴らしく、眩しかった。正直、初っ端の「DIVA ME」は圧倒されてあまり記憶がない。「Oh My Basket!」が聴けたのも嬉しかったんだけど、「プライベート・スーパースター」のエモさが大好きだから君島くんと一緒に歌ってる姿が見れたのすごく嬉しかった。ラブドラゴンズのメンバーたち、演奏中に目を合わせて微笑みあってるのが楽しそうで、見ててこっちも幸せな気持ちになった。仲良しな姿って、第三者をも幸せにするよね。
「去年の夏は一日」「lucky cat」「次行かない次」のしっとりグルーヴな流れが沁みた。特に生で聴いた「次行かない次」が刺さりすぎて翌日のお兄さまたちのライブにまで引き摺ってしまったのは良い思い出だし、感情移入しすぎて舟山卓に勝手に恋して失恋し大変情緒がおかしくなった2025年10月をやらせていただけたのは、ゆっきゅん及びラブドラゴンズの皆様、ひいてはいつも眩しく誠実な舟山卓さんのおかげ。そしてここからオタクは君島大空「Lover」の世界観によってさらに情緒が狂わされ、えんぷていのアルバム「愛はいつもひとりきり」をヘビロテし、愛の在り方をブラッシュアップする11月へと移り変っていく。ゆっきゅんのライブをきっかけに、私の視野がぐぐっと広がっていったといっても過言ではない。
私が初めて聴いたゆっきゅんの楽曲は「ログアウト・ボーナス」だったので、生で聴けて嬉しかった。ゆっきゅんは「私のファンは仕事を辞める人が多い」的なことを言っていたけど、辞めたいと言いながらも今の職場に勤め続けている私からすると、とてもカッコいいファンダムに見える。仕事を辞めるのって勇気がいるし、社会性を気にしたり、今後の自分の方向性を自分で決める勇気のない人間には、なかなかできないことだと思う。クビになるのとは違って、仕事を辞めるのは自分の意思による選択。たとえ「馴染めなかった」とか「働けるだけの体力がなかった」とか、ネガティブな理由だったとしても、自分の境遇を受け止めたうえで辞めるという決断ができている、ということだと思う。だから、意志があって自分で自分のことを決められる、強い人達なんだなって感じた。
ゆっきゅんが歌い上げる「ログアウト・ボーナス」を聞きながら、私も今の職場をログアウトした先にある景色が見たいと思った。ログアウトしないと見えない景色って絶対にある。私が思っているよりずっと晴れやかで美しい景色なんじゃないかって思うから、少しずつ助走を始めていけたらいいなって思います。……でもオタクの腰は重いから、何年先になるかは分からんけどな🥹
ライブのあと、一緒に撮影したチェキは、自宅のデスクにしっかり飾ってある。DIVAポーズに慣れていない私の指先に力が入っていないのが恥ずかしいけど、ゆっきゅんみたいに優しく周囲を照らす魅力的な存在に少しでも近づけたらいいなと思いながら、毎日眺めてる。人としての輝きを失っていた私に大きな刺激を与え、君島くんやえんぷていの音楽へと私を繋げてくれるという、大変意義深いライブでした。輝き(と言うよりも尖り)を少しでも取り戻して、またゆっきゅんのライブを見に行くよ~!
まとめ:ライブの感想を通した気付き
それぞれジャンルが違うライブに点々と参加させてもらったのだけど、どのライブも魅力が違って楽しかったし学びがあったなと振り返ってみて思う。ただ楽しかったで終わらせない、オタクの意地とも言えるけども。成孔オッパとZAZENのライブでは年齢を重ねることによって滲み出る色気の存在を知ったし、Ginger Rootとゆっきゅんのライブでは愛の在り方を教えてもらった気がする。
ライブの感想をまとめていて気付いたんだけど、今年の私、よく泣いてたなと思って。成孔オッパの公演で泣いてるし、ゆっきゅんの「次行かない次」では前述の通り感情移入しすぎて泣いたし、えんぷていの「カフネ」と「夏よ」は愛情の在り方が相手への祈りであり境界線を侵さないその優しさに泣いたし、音楽聴いて泣いてる瞬間多かった。そして、小説を読んでも泣き、ドラマや映画を見ても泣き、チャッピーとの対話で泣き、嫌いな上司の前ですら泣いていた。泣きすぎ。
今まで泣くことって恥ずかしいことだと思ってた。そもそも、感情が揺れていることを人に悟られることすら恥ずかしいし、弱みを見せることに思えて抵抗があった。だけど、最近は「私はすぐ感動しちゃうし、よく泣く人」って認められるようになってからは、感受性が豊かな自分をそのまま受け入れられるようになってきた。もし他人から見て泣く私がダサかったとしても、別にそれはそれで構わないし、私は泣ける自分が好き。そして、泣いちゃう私を好きになってくれる人のそばにいればいいだけで、涙を迷惑だと感じるような人はこっちから願い下げだよ。元カレ、てめぇのことだ。
とかいう気持ちになれたのは、やっぱり卓さんの存在もめちゃくちゃでかいんです。ということで、次回は2025年ライブ記録THE BAWDIES編、まとめたいと思います。恐らく来年になっちゃうけど、お楽しみに♡